つまさきだち

妻に先立たれた30代おっさんのブログ。育児中心。そのほか求人広告、転職、趣味などを雑多に。

さよならはとつぜんに。

思い出して書いてみる。

 

妻はふっと、

糸の切れた人形のように突然倒れた。

 

たしか買い物に行って、家に帰ってきたところだったと思う。

「思う」というのも、ほんとうにこの辺は記憶が曖昧だ。

といっても、当時のボクはすごく冷静だったということは覚えている。

 

妻に駆け寄ったが、動かしてはいけないと本能的に感じていた。

おそらく、あの異常な倒れ方を目にしたことで、

脳の細胞が冷え切っていたんだと思う。

 

救急車の中でも、すごく淡々としていたと思う。

病院について待合室にいるときも、

親族に電話したり、娘のオムツを替えたり、

やるべきことをやっていた。

 

思えば、これから最悪な事態が起こったとき、

自分へのダメージを最小限に留める術を実行していたんだと思う。

「覚悟をしろ」と。 

 

 

「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで。」

 

ほんとにこんな感じの言葉を言ったと思う。 

倒れてから2週間後。

いつもどおり、美しい妻のまま旅立った。

脳出血だった。

 

享年30代前半

結婚6年目

娘生後6ヶ月

 

 この字面だけでも悲劇さがやばいなー

 と、ちょっとは冷静に語れるようになった。

 

 

妻が亡くなってからは、手続きや子育てでとにかく忙しかった。

よく、「悲しんでる暇なんて、まったくなかったぜ」

なんてことを聞くけど、スマン。ありゃ嘘だ。

普通に悲しかったわ。

 

 

部下や上司が、仕事を定時であがれるように調整してくれたことや、

両親をはじめ、親族が協力してくれなかったら潰れていたと思う。

悲しみもまだまだ全然あるし、ふとした時に思い出すけど、

それでも随分前向きになったと思う。

 

FF7クラウドが映画の中で、

「引きずりすぎて、すり減ったかな」

って言ってたけど、あれはほんとだね。

 

ボクの場合、周りが支えまくってくれてるおかげで、

「引きずりすぎ」って感じでもないけど。

それでも、ウジウジしつつも前向きさが詰まった素晴らしい言葉だと思う。

 

唐突にゲームやマンガの話をぶっ込んだけど、もともとボクはゲームもマンガも大好きです。

今回の記事タイトルも、マリオRPGのアイテム名。

と、この記事を書いてるときに↑のアイテム名検索したんだけど、

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アイテム名見て泣いた

 

スーパーマリオRPG

 

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