つまさきだち

妻に先立たれた30代おっさんのブログ。育児中心。そのほか求人広告、転職、趣味などを雑多に。

保育ビジネスはリスクしかない

娘が通う保育園は、0歳児クラスが6人。園全体でも30人程度の保育園となっています。担当してくださる保育士さんは全員良い方ばかりで、家庭事情も理解してくれていて、とっても助かっています。娘も保育園に通うのが大好きで、行くときには前のめりで玄関で待機しています。迎えに行って帰宅する道中も、宇宙語で今日あった出来事を話してくれます。保育園がなかったら、よつばとのとーちゃんみたいに、自宅で仕事をするフリーランスになるしかなかったと思います。(スキルなんてないけど)

そんな中、世田谷で保育士の一斉退職というニュースがありました↓

sukusuku.tokyo-np.co.jp

求人広告会社に勤めていた時代、毎日2~3件の取材をこなしていく中で、保育園の取材もよくありました。上記のような企業主導型の保育園の取材で、企業の経営者にお話を聞いた際の言葉が印象的でした。

「保育事業はリスクしかない」

 以外な一言でした。でも、言われてみて、そりゃそうだよなーと思いました。ここでいうリスクは2つ。

1、子どもを対象としたビジネス

2、少子化の背景

 

リスク1:子どもを対象としたビジネス

ビジネスにおいて、リスクが大きい領域と言われる医療、その次くらいに来るといっても過言ではないものが保育や介護、いわゆる直接的に人を対象としたビジネス。とくに子どもは、近年のパワハラなども含め、指導方法に対して、かなり厳しい目を向けられるようになりました。加えて、リスク2にもあげる少子化のため、子ども1人に対する価値観は、昔とは大きく変わっています。

そうした中で、BtoCビジネス領域の中では、クレーム、法令といったさまざまな事象が絡みビジネスの難しさを拡大させているということでした。

 

リスク2:少子化の背景

ビジネスにおいて、市場の成長性というのは今後の運営を行ううえで非常に大切なものです。しかし、昨今の日本の出生率は戦後最低を記録しつづけ、保育ビジネスの市場はかなり厳しい状況です。そうした背景があり、新たに保育園を運営するということは企業型保育園にとってはかなりのリスク。普通の経営者であれば、これ以上の投資は行わないのが普通です。

 

それでも運営・投資を続けるのはひとえに必要とされているからだと、インタビュイーの代表は話していました。そもそもの根幹として、自分の妻が保育園になかなか子どもを預けることができず、会社を退職したという背景もあり、そうした経験から保育事業を続けているということでした。

待機児童問題という大きな問題の背景には、ビジネスとしての魅力が薄いというリアルな背景もあるということをわからされたエピソード。そうした状況を踏まえた上で、現在働かれている素晴らしい保育士の方々の職場環境・条件面の改善を切に願うばかりです。そのためにも、企業側に対して、不正を起こされない補助制度が増えればいいなぁと、一市民として、無責任かつ身勝手に思います。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村